自律神経失調症の体験談1

どこの会社も似たようなものなのかもしれませんが私が最初に勤めた会社は、表向きは社員の体調を気遣っている風でも実際働いている仲間内の間ではあまり理解がない雰囲気でした。
女性社員が生理休暇を取ると、認められはするものの、やはり「いいよなー、女は」と陰口を言われたり「ようは責任意識の問題だ。」とメンタル面での問題を軽んじらていたように思えます。

私の上司も優しくてとても部下思いな人でしたが、そのあたりの意識はあまり高くないような人でした。
「休んだ方がいいよ。」と言ってはくれるのですが「会社でそのように言うように言われているから」という感じが隠しきれない感じが伝わってくるのでやはりみんな自分の体調についてあまり口にできない雰囲気でした。

そんな中、一人の先輩から「出社しようとすると動悸が激しくなったり、腹痛が激しくなって冷や汗が止まらない。」という連絡がきました。
先輩は仕事をバリバリこなすタイプの人ではありませんでしたが、人に頼まれたことを断れないお人よしな性格で、大変な仕事をよくまかされてしまうタイプの人でした。

病院に行って診断を受けると結果「自律神経失調症」。
上司には、昼夜を問わないような過酷な労働によるストレスによるものと報告されたようです。
「『自律神経失調症』って、つまり心の病気ってやつでしょ?あいつってそんなに辛い仕事してたっけ?

甘え過ぎなんじゃないのかね、みんなストレス抱えててもがんばってるのに。」やはり周りも上司もあまり先輩に対して理解をしようとする雰囲気がありません。
んー、どうしたものか。
私は今まで自分の周りでそのような症状に苦しんでいる人を見たことがあるため、みんなと同じような態度が取れませんでした。
周りに言うべきかどうか。
でも言ったところでどうしようもない気もするし・・と迷っているうちに、上司ともう一人の先輩が本人宅を訪問したとのこと。
優しいところもあるじゃないか!と詳しく話を聞いてみると、なんと「みんな待っているから、一刻も早く治して復帰できるようにがんばって」と激励してきたというから驚きました。

がんばれと背中を押すことは、時と場合によって人を苦しめることになるからです。
先輩が自律神経失調症であるならそれはなおさらのこと。
ストレスで体調がおかしくなってしまっている人に対して追いうちをかけたようなものです。

勇気を持って話すべきであった、と私は後悔しました。
その後、先輩に連絡を取るべきかどうか悩みましたが「仕事のことはこちらでなんとかできるので、まずはゆっくりしてほしい。」とメールだけしたのですが今思うと、「仕事をこっちでやる」と言ったことで、責任感の強い先輩に余計なプレッシャーを与えはしなかっただろうか、と不安になります。

自律神経失調症のことを知っていたって、どのような態度をとるべきか難しい問題です。
知らないことは間違いを生みますし、患者の病状をさらに悪化させてしまうことにもなりかねません。

数ヵ月後、先輩は仕事を辞めました。
会社にはカウンセラーさんもいますし、診断をされた社員に対してある程度の保障もありますが、やはりそれ以外にも、周りの理解が大切なんだと痛感させられる出来事でした。
もちろん自律神経失調症の原因が会社だけにあったわけではないと思いますが、それでも、もっとなんとかできることがあったのではないだろうかと思います。
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